45cm反射望遠鏡の製作
45cm反射望遠鏡(単眼)
45cm反射望遠鏡(2インチ双眼装置付き)
45cm反射望遠鏡

45cm反射望遠鏡は今年(2004年)で満10才になりました。主鏡は米国Coulter社のもので、外径17.5インチ(正確には45cmに少し足りません)焦点距離2000mmです。初めはアルミパイプでトラスを作りましたが、双眼装置を取り付けられるように約200mm短いトラスを木材で作り、カウンターウエイトを主鏡保持枠の裏に取り付けました。

特長は主鏡保持枠を出きるだけ薄型にして分解運搬時にコンパクトになるようにしたことです。大型の円弧型耳軸は径が780mmあり薄型の主鏡保持枠の側面にボルト2本で固定しています。主鏡保持枠は主鏡も含めて何とか一人で運べる重さ(20kg)です。円弧型耳軸は厚さ24mmの合板で作り厚さ2mm、幅25mmのアルミ板を外周に接着しています。本当はステンレス板で作りたかったのですが、曲げ加工が難しいのでアルミ板にしました。耳軸廻りの回転はこのアルミ板と相手側に貼り付けたテフロン板で調子を出しています。単眼の時にはちょうど良い調子でしたが、双眼装置とカウンターウエイトが加わると、ちょっと重くなりました。水平方向の回転は薄いステンレス板を合板に貼り付け、相手はテフロン板です。双眼装置を取り付けるための短いトラスのストラット8本はφ20mmの木製です。アルミパイプに比べて加工がとても楽にできました。強度上特に問題はありません。

今後の課題としては、耳軸廻りの回転調子の改良、2インチ双眼装置の使用に耐えられる合焦装置があります。

回転ベースは約600mmx600mmの大きさで24mm厚の化粧合板で作りました。2インチ双眼装置改造後にテフロン板を4カ所に増やしました。
水平回転座と相手のステンレス板です。
主鏡の支持は9点支持でベルトで吊っています。3角形の板の裏側に光軸調整ボルトがあります。
主鏡には組立時にボルトなどの落下からミラーを守るための観音開きの蓋を作りました。蓋はマジックテープでトラス支柱に固定できます。
円弧型耳軸を主鏡保持枠の側面に取り付ける際には軸受け側に棒を2本渡して耳軸を浮かしてボルト2本で取り付けます。 木製トラスも黒く塗装するとCFRPのように見えます。支柱2本の結合部4カ所にL型金具を介してボルトを設けてありトップリングが取り付けられます。
ニュートン射鏡は短径108mmです。2インチ双眼装置に必要最小の大きさです。
円弧型耳軸は径が780mmあり、厚さ24mmの合板製です。両端には木製の回転制限を付けています。
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