45cm反射望遠鏡で惑星写真 2018年
火星:昨年は火星の大接近の年であり期待していたのですが、5月末に発生した砂嵐が大接近の頃には全域に広がり模様が淡く良く見えなかったのは残念でした。カメラはZWO社のZWO ASI224MCに変更し、拡大光学系にはより倍率の高いテレビュー5xパワーメイトを主に使用しました。ASI224MCは以前使用していたASI120MCよりフレームレートと感度が高くより多くの画像をスタックできたこと、5xパワーメイトの使用で拡大率も上げられたので画質が向上しました。
6月5日は模様が見えていますが、7〜8月は眼視では極冠を除いて模様はほとんど見えませんでした。8月1日、8月18日の画像はG、B画像にIR画像(Rの代替)を合成(合成はRegistax6とWinJUPOS使用)しました。他はASI224MCにIRカットフィルターを使用したものです。
2018/07/31 23:55 JST 45cm反射+ADC+テレビュー5xパワーメイト ZWO ASI224MC 画像処理:AS2、Registax6 2018/08/1 00:09 JST 45cm反射+Baader 685nm IR-passフィルター+テレビュー5xパワーメイト ZWO ASI224MC 画像処理:AS2、Registax6
2018/08/18 22:31 JST 45cm反射+ADC+テレビュー5xパワーメイト ZWO ASI224MC 画像処理:AS2、Registax6 2018/08/18 22:50 JST 45cm反射+Baader 685nm IR-passフィルター+テレビュー5xパワーメイト ZWO ASI224MC 画像処理:AS2、Registax6
木星:2018/06/04 20:42、 21:30、22:33(JST) 45cm反射+ADC+テレビュー5xパワーメイト ZWO ASI224MC 画像処理:AS2、Registax6。AS2の画像処理により衛星の模様が見えてきました。AS2のAP(アライメントポイント)を衛星画像にも配置するとうまくできました。
土星:2018/07/29 21:02 JST 45cm反射+ADC+テレビュー5xパワーメイト ZWO ASI224MC 画像処理:AS2、Registax6

気流が安定していたのでエンケ間隙の眼視観察を600倍で試みましたが明確には確認できませんでした。画像処理では捉えられました。北極付近の白班とC環(ちりめん環)も見えています。

ZWO ASI224MC 、ADC、テレビュー5xパワーメイトの接続。ADCとパワーメイトの接続にはテレビューの1-1/4インチTリングアダプターを使用。FireCaptureの撮像データからの焦点距離は11000mm〜12000mm程度です。主鏡の焦点距離は2040mm(80.3")なのでADCを入れたことにより像面位置が伸びて拡大率は5倍より少し大きくなっているようです。
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